効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国、CO2最大排出国に

ノルウェーオスロ国際気候環境研究所が試算によると、中国の二酸化炭素(CO2)の排出量が1990年以降の累積で2016年に米国を超えて世界1位になる見通しとなった。16年に中国の排出量は1464億トンとなり、米国の1462億トンを抜いて首位となる。3位以降は欧州、ロシア、インド、日本の順で、28年以降はインドがロシアを逆転すると見積もっている。中国は地球温暖化の主因について先進国がCO2を過去に大量排出してきた点にあると指摘し、自らを途上国と位置づけて先進国だけが温暖化ガスの削減義務を負うべきだと主張してきたが、その姿勢を変えざるを得ない状況になりつつある。最近の中国が見せている環境対応施策が大きく変化しているのも、これを予想したものだろう。環境関連で日本が持つ技術は中国にとって魅力のあるものだろうから、それを梃子にして日中関係が改善するのに少しでも貢献できれば良いのだが。ただ日本も、CO2の排出抑制について必ずしも国として威張れる状況にはないが、環境技術を持つ企業にとって中国は良い市場になるだろう。排出権取引も有効に行われる可能性がある。