効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

就職運動

今朝御堂筋と堀川筋の交差点を歩いていたら、ちょっと先に可愛らしい女性が地図を縦横ひっくり返したりして一生懸命に場所を探していた。助けてあげようかという気になって近づいたら向こうから「あら先生」と言われてびっくり。なんと一昨日関学で最終授業を済ませたクラスに出ていた女子学生、それも中国大連からの留学生だった。修士の学生も1回生の終わり頃になると就職活動が始まるのだ。
この間の会食の時には、ほとんどの学生が就職活動を始めていて、面接でどのようにすれば良いかが話題の中心になっていた。自分が昔人事部で採用をしていた頃の話をして、返事はできるだけ自分を知ってもらえる具体的な話をした方が良いし、あまりへりくだると損をするなどとアドバイスした。英語ができますかと尋ねられたとすれば、いいえできません、よりも、英語の論文などはよく読んでいますが、会話にはまだ自信がありません、という表現の方が、嘘をつかない限りベターだろうなどといったことだった。みんな神経質になっているが、学期末の論文作成の時期にはいっているのに就職活動に時間を使わなければならないのは可哀想なものだ。
この女子学生は、京都の景観保護の具体的プロジェクトを2つ調査し、インタビューをして成功・不成功の共通要因を探ろうとしていた。故郷の大連で都市開発が乱脈に行われていて、そこの住民が置き去りにされているのを見てこの調査プロジェクトを始めたのだった。手取り足取りだったが、何とか論をまとめることができるデータは集まったはずだ。一週間後に出てくる論文がどの程度うまく整理されているか楽しみだが、就職活動もあるのだということを彼女から実際に教えられた形になって、採点基準は少し甘くなるかもしれない。彼女が今日受けた面接がうまくいったことを願うばかりである。
夕刻、前職の同期の連中が13人集まって新年会。神戸の震災で亡くなった方と、同期で昨年無くなった友人に黙祷を捧げてからの会食となった。同期だというのはこれほど心の窓を開いて話ができるのかなと改めて感じた。この同期という感じは日本以外でどれほど存在するのだろうか。旅行を一緒にする計画を話し合ったり、近況を報告し合ったりして3時間があっというまに過ぎた。同期の会というのは日本独特の文化ではないだろうか。