効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ボランティアの重み

昨夕大阪へ出かけて、選抜されてロサンゼルスへ2週間の研修に行った大学3年の女性二人の報告を聞く会合に参加した。これはロスの関西クラブという関西人が集まる組織が14年前に、関西の地盤沈下を憂い、今後の関西を支える若者を育てようと始めたもので、その立ち上げの頃に協力した縁がこれまで続いてきたものだ。関西の将来に関するいろいろなテーマが毎年定められ、それに対する論文を出し、それをパスした学生が面接を受けて研修にロスへ行く。ロスでは日本人、日系人の家にホームステイして、普通であればまず経験できないような現地企業や行政の現場を見学訪問して帰って来る。最初手伝ったときには、どれだけ継続できるかなと思っていたが、それが14年になったのだ。報告会には過去にLA研修を受けた人も来ていて全部で40人ほどの人たちが帰国した二人のプレゼンを聞いた。よくまとまったプレゼンに感心させられたが、その機会を提供したのは関西クラブの人たちのボランタリーな協力だ。関西クラブの会長ご夫妻も、この会合のために来日されたのを見て感動した。また、プレゼンの中で、ロサンゼルスの市議会の議員は全員ボランティアで、それぞれの仕事が終わってからの午後7時から議会が始まるということも知った。いま騒動になっている日本の市議会の政治活動費との対比が難しいほどの差がある。
ボランティア活動は、まず参加する人たちの意思が強くなければ成立しない。それを強く印象付けられる機会になった。いま日本各地に地域の市民電力が活動し始めているが、その支えになるのが地元のボランティアの貢献だと感じている。自分が参加させて貰っている奈良に自然エネルギーを増やそうと努力しているグループのリーダーの、私生活も犠牲にした活動にいつも敬服しているのだが、そのようなボランティア活動が必ずしも日本では評価されないのは残念なことだ。