今年の年賀葉書に環境施策に対して何らかの貢献をしたいという人が、一枚について5円の寄付をするカーボンオフセット年賀葉書が新しく発売された。その趣旨に賛同してこれを購入したのだが、つい最近までそのデザインを見なかった。印刷する段になって、あまりにも環境を前面に押し出しすぎて、宛名を書くスペースにまで環境対応のロゴが印刷されているのを見てがっかりした。趣旨は良いと思うが、デザインであまりにその意味を押しつけがましく出し過ぎている。
環境派は主張を正しいものとして人に説くが、それに必ずしも誰でもが全面的に賛同するわけではない。環境対応にコストがかかりすぎるという理由で、反対とは行かないまでも、力の入れ方が小さい人もいる。そのような社会状況にもう少し配慮した謙虚なデザインであってほしかった。配達する人も宛名を読みにくい場合も多くなるのではないだろうか。
さらに、年賀を書く部分の一番下にも小さい文字だが2行にわたって寄付の意義を書いている。これはやり過ぎだ。年賀状のデザインに凝ったものを考えた人にはうっとうしいものとなるだろう。自分のデザインにその心配はないが。
