効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

モンゴルから建物用断熱材

昨日ソーラーランタンのことを書いた。それを使った寄付を募った人がメールをくれた。モンゴルへ出張していたので、メールを読める環境がなくて返事が遅れたとある。以前に、モンゴルの遊牧民が、カシミア用の羊毛に対する需要が増えたのを知って羊を沢山飼うようになったが、供給過多になって売れなくなったのと、羊が牧草を食べ尽くしてしまって砂漠化を促進するとして規制もかかって困っている、と聞いた。その窮状を救う方法として彼が思いついたのが、捨て値になりつつある羊毛を買い取って圧縮し、壁や天井の断熱材に使おうというもの。試験してみたら非常に性能が良いそうだ。モンゴルの大臣もこのプロジェクトに大きな期待を寄せているとのこと。日本で断熱材として使えるようにするには、いろいろな試験をして認定を貰わなくてはならない。前に試作品を輸入しようとしたら検疫にひっかかって通関にすごい時間がかかったそうだ。苦労が実って秋頃から本格的な商品として出せるという。これはグラスファイバーやロックウールと違って、建物を取り壊したら土の中で分解してしまう自然素材だ。環境を売りにする住宅メーカーなどが採用してくれるかもしれない。彼は自然を傷つけない商品をできるだけ扱いたいとしている。球状シリコンを使った太陽電池パネルも商品化している。軽いし曲げられるから、屋根に乗せても重量のために他のパネルと違って設計変更をしなくてすむそうだ。また、これからのエネルギー機器として注目され始めている大容量のリチウムイオン・キャパシターも開発した。彼のがんばりにはいつも感心させられる。