効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

スーパーマーケットのエネルギー消費

週に少なくとも一回はスーパーマーケットへ行く。おそらく平均的な訪問回数だろうと思う。この間いつも行くところが寒かった。外は冬に入っているから冷房をする必要はないはずだが、冷房が入っているような感じがするくらい寒い。これは冷凍食品をはじめとする低温保蔵の食品を多く扱うお店とすれば、その方が冷凍・冷蔵保存の商品の低温維持には望ましいことだ。しかし、訪問する客からするとまるで冷蔵庫に入っているような気分になる。寒かったのは意図的にしたのではなく、低温に保っている陳列棚からに冷気と暖房の空気の流れの管理がうまくいっていなかったのだろう。
スーパーマーケットのエネルギー消費は複雑だ。沢山の低温陳列棚は、管理温度をきっちり維持しないと鮮度に影響する。一方では夏の冷房、冬の暖房はお客さんの快適さを維持できるものでなければならない。低温陳列棚やボックスに蓋がされているわけではないから、冷気が外に漏れないような空気の流れを造っておかなくてはならない。
冷凍・冷蔵装置は熱を外に出すのだから、その温まった熱をうまく使って、棚やボックスの下から温風としてお客さんの足元を暖めるようにすることで暖房用のエネルギーを少なくできる。また、沢山の照明が常時点灯しているので天井辺りの温度は高くなる。この空気を下に回してやれば暖房負荷を下げることもできる。夏にはこの温まった空気をできるだけ早く外に出してやることを考えないといけない。スポット照明で商品を目立たすようにすることがあるが、その焦点が当たるところは温度があがるので、冷温保存のものの場合には気をつけなくてはならない。
スーパーマーケットのエネルギー管理者に柔軟な頭を持つ人がなると、劇的にエネルギー消費が下がるという米国からのレポートも見たことがある。寒い店舗でこのレポートを思い出した。