効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原油価格

専門家の予想では、来年の原油価格はバレルあたり80ドル程度になるという。自分も大体その辺りではないかと思う。100ドルを超えるなどという人もいるが、いまの投機的な状況がいつまでも続くはずはないからだ。原油高価格が余り長く続くと、中東にドル資金が集まりすぎて、決して世界経済にとって良い話ではないし、投機筋から見てもリスクが大きすぎるはずだ。
このころ東京電力の柏崎・刈羽原子力発電所のニュースが出なくなった。しかし、現場では必死の点検作業が続いているはずだ。原発を推進する立場ではないが、作業に従事している人たちにはお見舞いの言葉を送りたいくらいだ。
ロシアのサハリンからの日本向けLNG輸出の開始がこの冬に間に合わなくなったようだ。これが現実となると、LNGのスポット価格は大きく上がるだろう。そして、東電は柏崎・刈羽原発が止まっている分を補うためにLNGをどこか他から調達しなくてはならないから、赤字幅はさらに大きくなるかも知れない。冬の電力需要の増大に備えて火力発電を総動員するのは避けられないからだ。
今日は、関係しているNPO、バイオガスシステム研究所の今年最後の研究会と忘年会だった。畜産系バイオガスシステムの普及を目指す組織だが、カーボンニュートラルな燃料であるバイオガスで発電した電力を高く買って貰える制度を作る必要があるという話題がでたが、今の日本がこの方向に行く可能性は小さいだろう。ということは畜産農家がバイオガス発電に乗り気になるはずはないだろう。地球のために身銭を切るはずはないからだ。