効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

発電に積極的なホンダ

次のような記事が電気新聞に掲載された。
――ホンダは12日、都市ガス各社が販売する家庭用コージェネレーション(熱電併給)設備「エコウィル」に供給している発電ユニットについて、10年度に年間3万台以上の販売を目指すことを明らかにした。07年度の年間販売計画2万台の1・5倍に当たる。「エコウィル」向け発電ユニットはホンダ1社で手がけており、競合会社がいない状態。高効率性を訴求し、一層の販売増を狙う。発電ユニットは03年度の発売後、今年10月までに累計で5万7800台を出荷。05年度の年間販売台数は約1万3千台、06年度は約1万8千台と順調に増加。同社は昨年10月に発電ユニットを改良し、発電効率を従来比2・5ポイント増の22・5%、総合効率を0・5ポイント増の85・5%に向上。高性能を訴求するほか長寿命化、低コスト化も進める。――
ホンダは米国で同じような発電ユニットをクライメート・エナジーという暖房機器メーカーと組んで販売を始めている。エコウイルは1キロワットの発電能力を持つが、米国で販売されるユニットは1.2キロワットだ。ホンダに尋ねてみると、ユニット自体は同じものだが、ガスエンジンの調整で出力を変えているとのこと。それは米国の家庭用の場合、電気需要も熱需要も日本より大きいためにこのような調整をしているらしい。日本では1キロワットの出力は少し大きすぎるのかも知れない。
さらに今日の新聞にホンダが非シリコンタイプ薄膜型太陽電池の生産を開始したと報じられている。年産27,000キロワット。発電効率は11.1%で若干低いが、生産にあまりエネルギーを消費しないから発電で製造に要したエネルギーを回収する期間も短くなるはずだ。
自動車用の燃料電池も手がけているから、家庭用燃料電池の分野にも進出してくるかも知れない。