効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エコウイルに負荷追従機構追加

ホンダは、製造販売している家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットを一部改良し、ガス事業者などへの販売を開始すると発表した。これは商品名エコウイルという1 kW出力の発電機で、熱回収をすることによって総合効率の高い稼動ができる。これまでは1 kWの一定出力での稼動をし、取付先の電力需要がそれを下回る場合には、余剰分を電気ヒーターに回して給湯用に使っていた。だから、取付先の給湯量が少なければ発電量も少なくなるので、大家族向けだと言える。2012年、停電が起きても自立運転ができる機能をとりつけたものを開発し、「エコウイルプラス」として販売されている。今回、負荷追従発電制御機構を新たに採用し、家庭の消費電力に合わせて、発電電力を0.7〜1.0キロワットの間で可変制御し、余剰電力を減らすことで自家発電の時間を増やすことができるようにした。給湯暖房ユニットと組み合わせて家庭で負担する光熱費は、電気を全て購入した場合と比較して、年間約5万7千円削減できるとしている。年間1万台程度の販売を目指すとしている。また、家庭用ガスコージェネレーション機器では、日本初となる多数台連系認証を取得した。これにより、太陽光発電など他の小型分散型発電機器と組み合わせた連系確認試験が不要となり、迅速な設置が可能となる。エコウィル用は9月から、エコウィルプラス用は来年1月から販売を開始する。この機能が付くことによって、海外にも販売しやすくなるのではないかとも思える。