効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

天然ガス価格も上がる

今日の新聞に天然ガスの調達価格交渉が難しくなり、いまは暫定価格で輸入が行われているとのことだ。天然ガス価格は原油価格も折り込んだフォーミュラと言われる計算式で、原油価格の変動を反映はするが大きな上下をしないように工夫されている。ところがその計算式が予想していなかったような原油価格の高騰となったために、あらためて価格の設定をしなおさざるを得なくなったようだ。
ニューヨークの原油先物価格は少し下がったと報じられているが、これから需要期にはいることを考えるとまた上がる可能性は高いし、中東のイラン、イラク、サウジなどの政治情勢によっては一気に上昇する可能性もある。そうすれば日本のような輸入側は、最後には折れざるを得なくなるかも知れないのが心配だ。
こうなると、どのような方法にしろエネルギー消費自体を引き下げる工夫を至るところで折り込んでいき、ある程度の快適さや利便性を犠牲にする生活や事業運営をしなくてはならないだろう。価格だけではなく、エネルギー輸入に量的制約が出てくるようになり、それも大幅なものになれば社会はパニックになることも考えられる。日本社会の耐性がためされることになるかもしれない。
このような時に今のような政治的混乱を悠長に続けるのが許されるだろうか。