効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

天然ガスから石油製品を

米国で、天然ガスからガソリンといった石油製品を安価に製造する技術が開発されたと報じられている。いまシェールガスの登場で、天然ガスの生産が増加し、価格が急落する可能性も言われているが、それを利用して、これまで石油から得られていた製品を得られることになる。技術的にはこれまででも可能であったが、900度Cという高音が必要で加熱エネルギーが大きく、また高価な触媒を使わなくてはならないために、石油からの製品と競争できなかった。ところがこの新技術では、製造に必要な温度も200度C程度であり、触媒もタリウムと鉛を使ったものであって、従来のように高価な白金、金、パラジウムといった金属を使う必要はないという。石油製品の最たるものはガソリンだが、これを安価に製造できるとすれば原油の輸入を大きく減らすことになり、安全保障の面でも重要なものとなる。実用化にどのくらいかかるかは示されていないが、世界のエネルギー市場を大きく変えるものとなるかもしれない。
これとは全く関わりのないことだが、今日ワイフと二人で大阪まで文楽の観賞にでかけた。前から行こう行こうと言いながら公演の予定とうまく合わなかったのだった。午後4時開演の、通し狂言菅原伝授手習鑑の第2部。人間国宝である竹本住大夫さんの引退狂言もある豪華版だった。満席。菅原道真を巡る家臣の話だが、それを語るのはまた別の機会に。