効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池+太陽電池

31日に大阪ガスが、都市ガスを使う燃料電池太陽電池を組み合わせた発電システムを備えた住宅を3日から、大阪府茨木市の「彩都」で一般公開すると発表した。2008年以降の発売を目指して開発中とのこと。これを導入すると、家庭での電気とガスの消費量を熱量換算で55%削減できるそうだ。
太陽電池は4kW相当、燃料電池東芝製だから700Wだろう。両方とも系統に結ばれるが、燃料電池は系統に電気が流れることはない。太陽電池は発電量が使用量を上回ると系統に流れるようになっていて、関西電力が家庭用の電気単価で購入することになるだろう。そうなると、昼間にはできるだけ燃料電池を能力一杯使える程度の電気を使うと、 太陽電池で発電した電気はまるまる関西電力に売れることになる。夜は燃料電池しか発電しないから、その分関西電力は販売量が落ちることになる。
このシステムは、電力会社のオール電化ハウス攻勢に対抗するために考えられたものかもしれない。しかし、環境に優しい天然ガスを効率よく使い、炭酸ガスを全く排出しない太陽電池を一緒に使うのだから、地球温暖化防止に大きく貢献するエネルギーシステムと言えるだろう。問題はこのシステム価格が、従来のエネルギーシステム、特に電気ヒートポンプ温水器と組み合わせた安い電気料金と対抗できるようになるかは、偏に燃料電池太陽電池の設置コスト次第になる。2008年度以降の発売を目指して開発中とのことだが、実際の商品となるのは、まだ先の話だろう。
http://www.osakagas.co.jp/Press/pre07/071031.htmで建物や燃料電池の写真を見ることができる。