効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

カリフォルニアの太陽熱利用促進

昨日安部首相が辞任した。こんな時期にこんな理由で国のリーダーが辞めることがあるのかと思う。日本の政治史に奇異なものとして残ることだろう。オーストラリアの会合でブッシュ大統領からのっぴきならぬことを依頼されて絶望してしまったからだったかなどと思う。健康も理由の一つだったようだが、急病になって入院し、政治の空白を招かないために辞任すると病室から発表したほうが理解しやすかったのだが。
それはさておき、同じ昨日、ガス会社が太陽熱を利用する商品を開発しようとしていることを書いたが、カリフォルニアの州議会が、家庭や一般建物で太陽熱給湯器の設置を促進する法案がほぼ可決するところに来ているというニュースが入ってきた。2017年までに20万基の太陽熱給湯器システムを設置するのを目標としたものである。同時に太陽エネルギー利用技術市場の拡充を後押ししようとしている。2億5千万ドルを準備して太陽熱給湯器の設置に補助を出そうとするもので、今週議会で可決されると予想されている。可決されると、環境派で知られるシュワルツネガー州知事はおそらくそれにサインするだろう。
この補助金がどこから来るかも面白い。州内の電力料金から僅かずつ徴収して充てるという。その額に対比して炭酸ガス排出抑制効果は大きいから、州民も納得するのだろう。日本も電源開発促進のために電気料金として1kWhあたり37.5銭を税金として支払っているのだから、同じような発想はできるのではないか。