効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

命の洗濯

今日連れ合いと一緒に、なら100年会館まででかけた。奈良のまつぼっくり少年少女合唱団結成25周年記念にあたって創作されたミュージカル「森に生かされて」を鑑賞するためだ。この少年少女合唱団は、小学校1年生から高校3年生までの生徒がメンバーで、荒井敦子さんという声楽家がコーラスを指導しているが、今年で25年目にあたることから記念として新しくミュージカルにトライしたものだ。昨年の愛知地球博のオープニングで演奏するほどの実力を持つ合唱団だが、環境をテーマにしたこの博覧会参加後、団員が皆で環境を考えた文章を作り、それを基礎にして荒井先生が作詞作曲したものだという。40分くらいの短いものだが、森と人間が共に生きる方法を考えることが環境を守る基本であるという主張を織り込んでいる。今年の4月に入団した小学1年生も含めて、歌だけでなくセリフも入るミュージカルを見事に上演し、一度もはらはらさせられることなく、芸術性というよりも子どもたちが伝えようとした地球環境を守ろうというメッセージに感動した。100年会館大ホールを満員にした聴衆も同じ気持ちだっただろう。
ミュージカルが終わってからの後半プログラムでは、この合唱団の持ち歌を中心にした「自然へのメッセージ」が唱われた。今回の参加団員は42名だそうだが、フィナーレでの団員紹介では、高校を卒業して退団することになっている団員たちが涙を流しながら紹介を受けていたのにもぐっと来るものがあった。達成感の感激からだろう、小中学生のメンバーも涙だった。小学生も歌だけでなくセリフも見事にこなしていた。ここまでの指導の裏にある25年間のエネルギーとリーダシップも見事だ。
このようなアマチュアの合唱団が今回のような演奏会を開くときに必ず課題となるのが資金的な支えである。今回は国からの補助もあったように聞いたが、それに加えて地元企業もかなりの支援をしたのだろうと思う。心の支えしかできなかった私たちだが、チケットを完売させ、しかもその聴衆に感動を抱きながら会場を後にさせた大成功を本当に嬉しく思う。
このミュージカルは、11月4日(日)に自然に囲まれた室生山上公園芸術の森で再演されることになっている。