効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

我が家の燃料電池

我が家で1キロワット級固体高分子電解質燃料電池のテストが始まったのをきっかけにしてこのブログを書き始めた。最初の頃に一日だけ日記を書けなかった日があるが、それを除いて毎日主にエネルギーと環境を巡ることを述べてきて196日となる。燃料電池も2回のマイナーなトラブル以外、190余日順調に稼働している。1キロワット級といっても実際の定格出力は750ワットであるのは最初に述べた。
2月14日に稼働を開始してからほぼ2ヶ月ほどは、一度水回路に関わるトラブルで止まったとき以外連続運転していた。性能の確認もあっただろうが、我が家の電力とガスの消費パターンを学習する期間でもあったのだろう。この期間、電力の需要に合わせて稼働するのが中心であったために、回収された熱を十分に使い切れなかった。しかし、まだ水の温度が低かったし、お風呂に入る回数も多かったために、熱が大きく余っているという感じはなかった。しかし、暖かくなる頃から稼働が時々止まるのに気がついた。当初、この燃料電池は連続稼働するものだと思っていたのだが、我が家のエネルギー消費パターンを学習して、総合熱効率がもっとも上がるとプログラムが判断した運転を始めたからだった。そして、基本的に我が家の温水需用が低いせいで、排熱回収して貯めたお湯がどうしても余り気味となるため、発電を低めにしたり、停止したりするようになったのだ。
燃料電池の効率を上げてやりたいと思って、いつもならシャワーで済ますところを、貯湯料が多いときには意図的にお風呂に入ったりする。これがどうも学習プログラムを惑わしているのかもしれない。稼働が止まる時間が次第に多くなっているし、電力消費量がもっとも低い時間帯に発電する傾向もある。そのため、お湯を使いたいときにお湯が貯まっておらず、ガスで追い炊きをすることも起きる。熱需用に応じて運転することによって総合熱効率を上げようとしているのだということは理性的には分かるが、燃料電池「発電設備」があるのに発電が止まっている時間が多いのは、なんとなく使用者としての不満を生む結果となっている。極端に暑い夏だったことが学習プログラムを機能不全にした面もあるかもしれない。
運転自体は完全自動であり、よくできたプラントだ。これから気温が下がってくるとどの程度稼働時間が上がるか注目していきたい。