効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■太陽光発電からの電力で走る列車

 今日Eメールで受け取った英国のGuardian紙が報じているが、ハンプシャー地域を走るネットワーク・ライン社のWessexディーゼル路線を全面的に太陽光発電からの電力で賄う計画を開始したという。最初の試みとして、30kWのパネルを線路脇の空き地に設置し、それを電力系統に接続せずに直接信号に必要な電力を供給する方式を開始している。駅舎については既に太陽光発電の利用は行われているが、路線を走る列車の電力も近い将来直接供給するとのことだ。

 送電系統にまず接続するのであれば、列車が走るときに起きる需要変動に対応するのは難しい話ではないが、直接電力を路線に供給するとすれば、必ず蓄電装置が必要となるはずだ。しかも、現在ディーゼル路線だから、それを電化するのに必要な架空線を設置しなければならず、その支柱を立てる必要もあり、当初の設備コストは膨大なものとなると想定される。路線の長さにもよるのだろうが、この記事によれば、太陽光発電のコストが大幅に下がったことによって電化が可能となり、総コストは少なくなるとしている。その真偽は分からないが、これは世界で初めてのことだとしているから、何か巧妙な仕掛けがあるのかもしれない。英国政府の技術開発資金も利用しているようだから、いい加減なプロジェクトではないはずだ。将来英国の路線全体をこの方式にすることを目指しているそうだから、技術的な背景などを調べれば、日本にも取り入れるものがあるかもしれない。

 以前、燃料電池駆動の列車がドイツで昨年秋に走行を開始し、英国でもその方式を採用するというニュースが流れていたが、これとの関係もどのようないなるのだろうか。

 

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