効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

阪神・淡路大震災に思う

20年前の昨日起きた阪神・淡路大震災のとき、奈良でもかなりひどい揺れに襲われ、ガスの供給もメーターのところで自動遮断された。これを再起動させるのに時間がかかった人も多かったようだ。震災の被害地では電力、ガスの供給が止まったが、電力の供給の再開はガスに比べて早かった。水の供給はどうだったろうか。このような災害の場合、電線が地中に埋設されていない方が断線の発見や復旧が早かったといわれる。ガスは地中埋設で折れやすい鋳鉄管がまだ多かったので、地面の揺れで折損したところが多く、その供給再開には大変な時間がかかった地域もある。火葬場はガスを使っているが、死者が多かったために、ここへのガス供給再開が優先されたとも聞く。大災害時にライフラインをどのようにすれば強固なものにするかを予め予想することは極めて難しいことだと思う。災害の後に備えを強化するのも、どの程度にするかは予想される災害の規模によって異なるだろう。対応策も万全とはいかない。太陽光発電や蓄電池を備えたとしても、災害時にそれが被害を受けないとは言えないから、どのレベルで良しとするかは一種の覚悟の決め方次第になるかもしれない。いま推進され始めたエネルギーの地産地消は、一つの解決策になり得るが、万能ではない。その地域が大きな被害を受ければ、それも機能しないことになるからだ。とは言え、自前のエネルギーを持つことが大きな救いになる可能性もあるから、どこまでやるかを個々に判断しなくてはならないだろ。