効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自宅の燃料電池が休憩

今朝8時前に燃料電池の遠隔表示を見ると何かが瞬いていた。エラー表示とあって、英数字でできたコードが点いたり消えたりしている。発電中の表示が出ていないので、燃料電池が何かのトラブルで停まったようだ。昨晩寝る前には発電していたのを確認している。しかし、貯湯槽に貯まっているお湯の量を示す表示はそれほど上がっていないから、確認後の発電時間は多くないと判断できる。おそらく午前3時頃に停まったのだろう。だからといって、電気やガスの使い方について何か支障が出た訳ではない。この装置が設置される前の状態に戻っただけだ。
すぐにメールで大阪ガスの担当部門に連絡したら返事が戻ってきた。燃料電池は、中を巡っている水の純度を維持するためにイオン交換樹脂を使っているが、その純度の指標である電気伝導度が設定値を超えたために自動停止したのだそうだ。ただ、いままでの試験結果から、その設定値が厳しすぎたことが分かっており、制御プログラムの設定値を少し緩めるように変更して運転を継続するとのこと。プログラムの入れ替えに担当の方が数日中に来訪するようだが、ついでにいろいろチェックしたり、部品の交換もすることだろう。以前から予定された3ヶ月点検の時期に近づいているから、良いタイミングでエラーが起きてくれたのかもしれない。重大なトラブルではないことが分かって安心。
自分が30年前にリン酸型の燃料電池(40kW)をフィールドテストしていたときにも、水の管理にはいつも悩まされていた。しかも今回のように経験値が蓄積されていないから何もかも手探りだった。いま日本全国で千台を超える1kW級固体高分子電解質燃料電池の実証試験が行われており、今年度さらに930基が追加される。この結果日々蓄積されていく試験データ、トラブルのデータは、将来商用機を設計するにあたって貴重な指標となるだろう。