効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

高効率ガスエンジンコージェネレーション プラス 閑話休題

日本ガス協会三菱重工が共同で、従来であれば35%ほどであった発電効率を48%にまで高めた大型ガスエンジンコージェネレーション・システムを開発した。発電能力は3,000〜8,000kWというから、かなり大型だが、2009年度中に商品化するという。コージェネレーションの場合、発電効率が高くなると、発電にエネルギーが使われる比率が高いだけ熱として回収するエネルギーが少なくなる。従来、この規模のシステムは大量の熱が使われるところでしか十分な総合効率を発揮することができなかった。熱需要が大きくなければ、せっかく回収した熱が使い切れず捨てざるを得なくなるからだ。
13%ポイントも発電効率を上げることが出来れば、熱需要がそれほど大きくないところでも、燃料の使用効率を高くすることができ、しかも電気という熱よりも使いやすい高品質のエネルギーを多く産出することができることになる。地球温暖化防止のためには、燃料の持つエネルギーをできるだけ多く有効に使うということが重要となるが、利用できる分野が拡大するということの意味は大きい。
ガスエンジンは大型になるほど不完全燃焼で効率が低下していたのを、エンジンのシリンダーにガスを吹き込むときに空気との混合をうまく制御して、シリンダー内のガス濃度分布を、シリンダーの中央部が薄く、外側ほど濃度が高まるようにすることに成功したとのこと。最初に発火する中央部での燃焼を抑制して異常燃焼を防ぐことで燃焼効率を向上させている。
このシステムは海外からも注目を浴びるのではないか。

昨夕、奈良町にある料亭「はり新」で、地元食材の料理と奈良の日本酒を楽しむ会がもあった。春鹿のブランドのお酒を醸造している今西酒造が設営したものだが、連れ合いにお誘いがかかり、こちらも引っ張られて参加。和食は「鮎とそうめん」がテーマ。日本酒は春鹿のいろいろなものが紹介された。総勢15人。素材をあまりいじらない和食のおいしさを満喫。お酒は、最初の乾杯で味わったシャンパンのように発泡するお酒の美味さにびっくり。その後に続いたお酒で、日本酒は単に純米酒とか甘い辛いで括れない幅と深さを持っていることを再認識。言葉では表現が難しい。