効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

黄砂症

これまで40年続いている異業種交流勉強会に属している。始めた頃は若手の勉強会だったが、いまでは殆どが立派なシニアで、後から参加した数人がまだ若手というものだ。このメンバーのお嬢さんが今日嵐山近くの青山音楽記念館でピアノの演奏会を開くというので、午後から出かけた。フランスに留学していろいろな賞をを受けたとは聞いていたが、久しぶりに良いピアノ演奏を聴いたという印象。モーツアルトショパンムソルグスキーと異色のプログラムだったが楽しんだ。最初この演奏会に誘われたときにお嬢さん芸などと思ったのを恥じた次第。明日へのエネルギーを貰った。
ここへ来ていた勉強会のメンバーと一緒に帰るときに、昨日書いた中国の石炭火力発電所とも関係のある話を聞いた。いま日本の咽喉科では、黄砂症というのが正規の病名になっているのだそうだ。アナウンサーが体調はどこも悪くないし、風邪をひいたわけでもないのに声ががらがらになって困ってしまい、咽喉科へ行ったら、「あ、これは黄砂症です」とすぐ診断がついたそうだ。いま中国からの黄砂がひどい。雨上がりの車の屋根はひどい汚れになる。しかし、車や洗濯物の汚れだけの問題ではないのだ。この細かい粒子を吸い込むと、喉に炎症を起こすらしい。この症状を起こす人が激増しているとか。砂の微粒子だけでこのようになることはない。黄砂の表面には中国の発電所や工場が出している大気汚染物質がくっついていて、それが原因になっているのだ。石炭火力発電所の排煙を浄化する技術を持つ日本は、日本人の健康を守るためにも中国に排煙浄化に技術協力をしなくてはならないことになる。中国がそれを逆手にととって、日本の問題でもあるのだから資金協力をしろなどと言い出さないように願いたいものだ。