効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国の石炭火力発電所と排煙処理

修士課程学生のリサーチ・プロジェクトの論文指導の二回目。前回は事故があって電車が遅れ、授業に間に合わないのではとひやひやしたが、今日はスムースに接続。土曜日に授業があるのは何か損をしたような気になる。
6人の学生がそれぞれどのような修士論文のテーマをアタックしたいかを述べたが、まだ絞れていない人が多い。中国からの留学生が、北京オリンピックを控えて中国政府が大気汚染、水不足などへの対応に苦労しているという話をした後で、こちらに質問を向けてきた。中国には石炭火力発電所が多いが、そこからの排煙から硫黄や窒素の酸化物を除去する高い技術をもつ日本が大気汚染防止に協力・支援しているか、というものだった。
中国の火力発電所からの排煙が、脱硫・脱硝を十分しないまま大気中に出されるのが、日本の酸性雨の源だといわれている。石炭資源が多い中国とすれば、石炭火力に依存せざるを得ないが、この排煙処理に関わる対応が遅れているため、日本の協力を求めているし、日本もいままで技術協力をしているということは知ってはいたが、それがいつからどの規模で行われ、その資金はどこが負担しているかなどという具体的なデータを調べたことはなかった。どこにこのような資料があるかについて、推測でアドバイスをしたが、自分でも調べなければならない責任が生まれたようだ。この留学生が一つの論を作れるだけのデータがまとまってあるのはどこだろうか。これから1週間の内に目途を立てなくてはならない。
日本ユニセフ協会本部(東京)で開かれた2日間の会議に出席した連れあいが、滞在を一日延ばして友人と会ったりして今日の夜帰ってくる。タイガースファンだが、昨日延長12回に逆転サヨナラで巨人に勝った直後、東京からわざわざ歓喜の電話をしてきた。今日も阪神ー巨人戦があるから、終わらない内に帰ってくるだろう。