効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ウランの価格

昨日来ていた海外からのメール情報を読んでいたら、いまウラン価格が急騰しているらしい。この情報によると、これからも天井を知らないほど上昇すると予想されるから、ウラン産業に投資すれば儲かるぞというご託宣である。その中にウランのスポット価格の上昇カーブを示すグラフが入っていた。それを読み取ると、2003年11月のウラン価格が12.5ドル/LB 60であったものが、2006年11月の数字では60ドル/LB 60となっている。重量ポンド単位の意味がわからないが、倍率からすると4倍になっているということだ。そして、米国が原子力発電増設に踏み切ったことをはじめ、地球温暖化対応には原子力発電しかないという考え方も強くなっているために、この価格は同じ調子で上がるはずで、名の通った投資ファンドが幾つもウラン関連産業に投資し始めたと書いている。
ウラン価格が上がっているというのは聞いていたが、3年で4倍になっていたとは知らなかった。確かに原発の建設が一部に言われるようなテンポで進むとすれば、発電用ウラン燃料への需要が急増することも確かであろうし、それはすぐに価格に反映されるだろう。この価格上昇が電源として一番安いとされる日本の原子力発電の発電コストにどれだけ響くだろうか。既に稼働している原発は、ウラン燃料を取り替えるまでは購入したときの価格が反映されるからすぐには上がらないだろう。取替用燃料もすでに購入済みかも知れない。しかし、いずれは高騰した価格で燃料を購入せざるを得ない。その時に燃料価格の上昇がどの比率で電力単価に響くのか。設備コストが大きければそれほどではないかもしれない。素人にはよく分からないというのが情けない。