効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

グリーンビルディングの評価

E Sourceのレポートに、グリーンビルディングがあちことで推進されているが、その成果としての省エネルギー実績に、想定された成績が出ていないものが結構あるというものがあった。グリーンビルディングが完成してしばらく使われてから、その実績がどのようになっているかをきっちり評価して、それを次のグリーンビルディングの建設設計に活かすべきだという趣旨だ。
まったく同じデザインのグリーンビルディングが同じ地域にあるとしても、その省エネルギー実績は当然異なってくるのは当然である。そのビルを利用する人間なり事業の活動内容が違っているからだ。もともとグリーンビルディングを設計するときには、その利用の仕方を十分検討してから設計に着手しなくてはならないが、利用者よりも建設費を出す人なり組織の意向が重視されることが往々にしてあるために、設計と利用実態が大きく異なってしまうこともあるという。特に行政がこのような建築物を発注するときには、グリーン度が大きく出ることに関心が高く、本来の目的であるエネルギー消費の削減とか環境負荷の抑制が実際に発揮できるかどうかに注意を払わない傾向があるのだ。
これはグリーンではないが、私が昔非常勤で教えた大学の教室が、素晴らしいIT設備を備えたものだった。ところが、実際に使ってみると、ディスプレーのスクリーンが黒板の前に下りてくるために、ディスプレーを使いながら黒板に板書しようと思うと非常に使いにくかった。これを主任教授に言うと、設計者が教える人の意見を聞かずにデザインしたからだということだった。
このようなことは随所にあるのだろう。