大阪ガスが12日に発表しているが、オーストラリアで水素の製造プロジェクトに参加することになったようだ。大気中から水を回収して電気分解する技術をもつ現地企業と連携し、2023年に年間約400トンの水素を製造できるプラントを建設する。「アクアエアレム社」との「デザートブルームハイドロジェンプロジェクト」で、製造過程で二酸化炭素（CO2）を排出しないグリーン水素になるという。大阪ガスはプラントの設計や建設などに関わり、今後は製造事業への本格参入も検討する。
大気から集めた水を、送電系統に結ばれていない太陽光発電の電気で分解して水素を取り出すプロセスのようだから、製造される水素はグリーン水素となる。大気から水を集めることで乾燥地帯でも水素を製造することができるのが特徴で、製造した水素は国内の火力発電所で化石燃料と混ぜて使う。
しかし、折角のグリーン水素を火力発電の混焼に使用するのは勿体ない。プロジェクトでは将来的に複数プラントを建設し、年間40万トンの製造を目指す。発電など国内で使うほか、日本を含めた海外への輸出も検討する。おそらく将来的には炭素と水素を結合させてメタンを作るメタネーションに利用し、都市ガスのグリーン化をする方向に行くことを想定しているのだと思う。
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