効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

熱伝導性の高いバイオプラスチック

プラスチックの熱伝導性は高くないのが一般である。トーモロコシのような植物を原料にした再生可能なバイオプラスチックもその例外ではない。この環境から見て望ましい材料に炭素繊維と植物由来の結合材を加えて、ステンレスと同等な熱伝導性を発揮させるのにNECが成功したと今日の新聞に出ていた。NECのホームページからも内容を知ることができる。パソコンなどの筐体に使うと、金属とは違って均等な熱分布になって使い勝手が良いそうだ。植物由来のプラスチックは、製造工程でエネルギーを使うのは仕方がないが、本体は、大気中の炭酸ガスを吸って育った植物だから、廃棄しても土に戻って分解し、全体として大気中の炭酸ガスは増えない。
しかし、いままで、石油系のプラスチックに比べると、使用目的が要求する特性が必ずしも十分ではなかった。それが、このような形で、環境負荷の小さい樹脂でありながら、目的に対して期待通りの特性を発揮できるようになったというのは素晴らしいことだ。環境に優しいという理由だけで、特性には多少目をつぶって使われてきた植物由来のプラスチックが、特性によって選択され、それが結果として環境負荷を下げるようになるのだから。
昨日歯医者で歯のクリーニングをして貰った。その時に、歯ぐきの皮膚に軽い麻酔薬を塗ってくれたのが原因で、アレルギー症状を起こしてしまい、身体中がかゆみで一杯になって不快度が高く仕事も進まない。今までこんなことになったことはなかっただけに、何かの身体的変調の兆しかと心配だ。植物由来のプラスチックは食器に使っても安全であるのと同じように、アレルギーが起きない薬はないものか。ただ、牛乳アレルギーとか小麦アレルギーもあるから、簡単なことではないのも確かだ。このかゆみが明日はなくなるように祈るばかり。