効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ビルの環境認証

ビルの環境認証は、米国ではかなり前からビジネス社会で評価されるようになり、環境認証がなければテナントの質が低下するほどになっていた。だが、日本では最近まで環境認証を評価する機運にはなかったのだが、最近環境認証をとるビルが増え始めたようだ。これにも評価のレベルが数段階ある。日本の環境認証は、空調抑制、自然エネルギー利用、節水など一定の基準を満たした場合に取得できる。国内の制度として国土交通省が主導する「CASBEE(キャスビー)」、日本政策投資銀行の「DBJ Green Building(グリーンビルディング)認証」などがある。国際的なものとしてはLEEDがあるが、4段階に分かれているその認証を受けるまでになっているかどうかはよく分からない。省エネや環境負荷の軽減を基準とするため、所有企業は認証取得の取り組みでコスト削減が進み、収益改善につながる一方、環境対策を材料に投資する海外投資家が増えていることもあり、資金取り込みを狙った取得の動きも広がりそうだという。経営に環境対応を重視する企業が日本でも増えてきていることから、そのような企業がオフィスとして利用する時にも、環境負荷が低いビルに入ることを経営にプラスと見る。そして入居企業が集まるようになり、ビルのオーナーにも収益性が高くなると受け止められるようになっているようだ。米国ではLEEDの最高レベルの認証であるプラチナを持つビルでないと入居しない企業もあるようだ。日本でも新しく建設されるビルの場合には必達条件になるかも知れない。