効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■EUの風力発電設置停滞

ロイター通信が報じているが、これまで、風力発電で順調に設置数を増やしてきたEUで、その伸びが停滞しているということだ。その原因は、設備のサプライチェーンが順調に動かなくなっていること、設備コストが上がってきたことなどがあり、いま着工しているものも完成時期がかなり遅れる可能性もあるらしい。

地球温暖化への対応しようとする意識が高まる中で、再生可能エネルギー、中でも風力発電への投資が拡大していたが、世界的に設備コストの上昇と、人手の不足が、その拡大テンポを遅らせる要因になっている。

現時点で32%を占める風力発電電力比率だが、これを420GW(これには10GWの洋上風力も含まれている)と、現在の容量の2倍にしようとする目標を持っているのだが、今年に入って、英国、オランダ、ノルウェーの洋上風力発電設備の設置が遅れ始めている。設置が取りやめになったケースもあるらしい。この状況が続くとすると、EUが2030年に向けて建てている目標の達成が難しくなる可能性もある。

これには、風力設備の事業者であるOrsted、Shell等が指摘しているように、洋上風力発電事業者の規模が小さいことに原因があるらしい。人手不足、設備コストの上昇などが同時に起きたことに対応することができなかったからのようだ。これまでの20年間、順調に伸びてきた事業が、急速に開発能力を失っている。

大型化のテンポが速すぎたのもその一因だとされる。風力タービンが大型化し、タワーも高くなるにつれて、その洋上設置の技術的課題も増え、対応出来る事業者が急減しているようだ。洋上風力発電の設置リスクを乗り越えることができる力のある事業者への支援が必要になっている。

これから洋上風力を拡大させようとしている日本にとっても参考になるものだ。

 

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