効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■雪で発電

東北、北海道では冬の積雪は多量となる。その溜まった雪を取り除くだけでも大変な作業になることがあると聞いている。だが、その積雪の温度とボイラーの温度の差で発生する空気に膨張を利用してタービンを回して発電するシステムの実証試験が行われていると報じられている。

スタートアップのフォルテ(青森市)は北海道ニセコ地区で、発電に雪を利用する「積雪発電」の実証実験を今冬始める。環境負荷の小さい新たな再生可能エネルギーをインバウンド(訪日外国人)も多いニセコでアピールして内外での普及を目指すということだ。

積雪発電は雪と熱源の温度差で空気を膨張させ、その圧力でタービンを回して発電する仕組みで、実証実験はバイオマスボイラーの排熱を熱源に利用する。ボイラーの燃料には地域で発生する産業廃棄物からつくるチップを活用する。大半を札幌などに出荷するチップを積雪発電に使えば地産地消につながり、地域共生型の再エネを実現できる。

実証実験はニセコ地区の倶知安町にあるスキーリゾート施設の駐車場の一画(100平方メートル)で実施する。1時間で1.8kWh発電できる「積雪発電エンジン」を複数設置し、排熱と駐車場に積もった雪から得る冷熱との温度差で発電する。

倶知安町では道路の雪対策に年間6億円前後かかっている。排熱で雪を溶かす積雪発電はこうした雪国の除雪・融雪の費用を削減する効果も見込まれる。

設置場所としては雪の吹きだまりが起きやすいところをみつけて設置するのだろうが、このシステムの開発者のアイデアには感服させられた。設備の写真を見ただけでは、これが発電機だとは思えない。積雪の多い各地で利用されるかもしれない。

 

積もった雪で発電する設備

 

 

 

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