効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■物流トラックの「ダブル連結」

国土交通省の調査によると、運転手1人で大型トラック2台分の荷物を運べる「ダブル連結トラック」の運行許可台数が、2020年度末に全国で延べ221台となり、21年度末から約3割増えている。トラック運転手の時間外労働の規制強化で物流が滞る「2024年問題」の対策として有力視され、企業の導入が拡大していることが分かったとのこと。

大型トラックを運転できる人の数そのものが大きくはないし、かなり不規則な業務だけに、雇用の定着率も低いはずだ。ダブル連結トラックとは、大型トラックの後ろに、トレーラーの荷台部分をつないだ車両で、全長は最大25メートルになるとのこと。このトラックが右・左折したり、曲線の多い道路を走るときには、かなり注意深くハンドルを切らないと、また、速度を落とさなければ、後尾の荷台が大きく横振れする可能性が高くなる。19年1月に本格導入が始まり、運転手の研修が進んだ21年度に増加に弾みがついたということだ。

国土交通省は、運行を可能とする高速道路の区間を、従来の約2.5倍となる5,140キロに拡げ、北陸や四国などでも走れるようにした。安全確保のため、片側2車線以上で、急カーブを除いた区間での走行を認めている。6月には大王製紙が、埼玉、静岡、愛媛の3県にある自社施設を結ぶ輸送手段を、通常のトラックからダブルトラックに置き換える実証試験を行っている。同社は「輸送に伴うCO2の排出を減らせることも魅力だ」として、本格導入に向けた検討を進めている。

この新しい制度の導入で、物流の効率が大幅に上がることは分かるが、このダブルトラックを運転できる運転手の数が制約になる可能性もある。このダブルトラックを追い抜きしようとする車にとっても、これまでの感覚とは異なった速度を選ばなければ事故の原因ともなりかねない。実証試験の成果を十分に採り入れた上で、ダブルトラックの拡大を推進すべきだろう。追尾する荷台部分の制御も念頭に置いた車両の開発も進めなければなるまい。これが通常化するには時間をかけて欲しいと思う。

 

 

 

 

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