効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■鉄道架線で再生可能エネルギー送電

今日報道されている記事に、国土交通省再生可能エネルギーの送電網として、電車に電気を供給する鉄道架線を活用する検討に入った、というものがある。このブログでも何回か提案した記憶があり、鉄道路線で検索すると、2015年9月15日に提言しているのが分かった。

火力発電などのような大規模発電と異なり、再生エネは地域に点在する。地域間をつなぐ鉄道架線を使えば、効率的な送電が可能になる。関連法令を見直し、2030年度までの実用化を目指す方針だとのことだ。一部の電化路線では実施されている可能性もあるが、国の政策で推進するとなると、爆発的に拡大する可能性はあるかもしれない。

今年度から民間事業者の実証実験などを支援し、電車運行への影響や技術的な課題を洗い出す。地域で発電した再生エネを、近くの鉄道架線につなぎ、沿線の公共施設や災害拠点などに供給することなどを想定している。再生エネの活用を通じた地域の脱炭素化や防災にも役立つとしている。

国内の鉄路は総延長約2万4000キロ・メートルで、このうち電化区間は6割超の約1万5000キロ・メートルにわたる。一般的な電車は、車両上部などに設置されているパンタグラフ経由で電気を取り込み、モーターを動かす。電化区間には電気を流す架線が張られていると報じられているが、これに気が付かなかった政府や再エネ関係者は怠慢だとしか言いようがない。

鉄道網は、再生エネに適した山林や原野を通りながら、電気を消費する市街地を結んでいる。一方、太陽光や風力などの再生エネは、気象条件に左右されるため点在しやすく、送電網の整備費用は現状、国の「電力広域的運営推進機関」(広域機関)の試算で50年までに6兆~7兆円とされる。鉄道架線の活用が整備費用の抑制につながる可能性もある。 また、再生エネの有望地とされる北海道や九州の鉄道の在来線は、不採算に陥っている路線も多い。こうした路線の架線を電圧が同じであれば使ったり、発電事業者が新たな送電線を並行して引かせてもらったりすれば、設備の有効活用にもつながる。収益の改善を通じて路線維持の期待も高まる。

ここでの課題は、電化路線が殆ど高圧直流で運用されているということだ。しかし、架線を載せる脚は、もう一本の高圧線を設置できるだけの強度を持っているだろう。部分的な利用もできる。政府の方針が出たことで、再エネの接続を鉄道事業者が受け入れ安くなることを期待している。

 

 

 

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