効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■米国のディーゼル機関車の電化

米国の長距離貨物列車は、殆どがディーゼル機関車で牽引されている。長距離の路線を電化することは難しいからだが、それが蓄電池で走行する物に代わるかもしれない。また、操車場で走行先によって貨物列車の編成を変えるのにもディーゼル機関車が多用されている。この方が早く電化するかもしれない。

それは、先週、環境対応の姿勢が強いカリフォルニア州の環境管理当局が、実現が容易だという理由で、2030年以降に製造される貨物列車牽引車は全て、大気汚染物質と地球温暖化の原因となる物質を排出しない物にするという規制を発表したからだ。この規制は、他の州から入ってくる貨物列車にも適用される。さらには、州内の180万台あるとされる商用貨物トラックも、エミッションフリー仕様にすることも決定している。

規制当局によると、貨物列車をエミッションフリーにすれば、カリフォルニア州のエミッションフリー施策として極めて有効な手段になるようだ。この規制によって、2050年迄に、大気汚染物質を2025年の排出量規準で91%削減できるということだ。大気中の窒素酸化物も85%削減でき、貨物列車の往来が多い路線周辺に住む人達の喘息や心臓病の原因を大きく下げることが出来るとしている。

だが、この規制がどこまで有効に実施できるかについては、よく分からない側面もあるようだ。貨物機関車に使用できるほど強力な蓄電池や燃料電池の開発はまだ途上にあるからだ。蓄電池や燃料電池駆動の客車は既に実用化の段階にあるが、この技術が極めて重量負荷の大きい貨物列車に応用できるまでに至っているとは言える段階には至っていないからだ。さらには、貨物列車を運用する事業者からは強い反対姿勢も出ている。この施策がどこまで具体化できるかは、しばらく様子をみなければならないだろう。

 

 

 

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