効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■日本の貧弱な風力発電

NEDOが出した資料で見ると、2017年迄の風力発電累積導入量で、もっとも多いのは中国(188,392MW)。その半分くらいが米国で、さらにその半分がドイツとなっている。日本はといえば、20番目に近いところにあって、3,400MWしかない。国土面積が小さいから仕方がないという見方もあるだろうが、オランダが4,341MWだから言い訳に近い説明になる。

日本では風力発電設備のメーカーが一社もない。日立製作所を最後に、全部撤退してしまったのだ。だから、日本海にこれから設置しようとする洋上風力発電も設備は国産部分が殆どない状況になるだろう。

その結果かもしれないが、日本では風力発電設備のメンテナンスをする人の数が極端に少なくなっていると報じられている。風力発電協会によると、昨年11月時点で約2,600基の設備があるらしい。全体規模は4,800MWになっていて、2017年より少し増えているが、少ないことに変わりはない。その少ない設備を維持管理する人材が不足しているようだ。2030年度には全体規模を23,6MWに拡大しようという政府の目標があるが、これが全て円滑に稼働するには、3,000人のメンテ要員が必要になるらしいが、現在その技能を持つ人の数は500~600のようだ。

新設設備の殆どを製作するのは欧米のメーカーだが、日本国内の維持管理技能を持つ人材を強化することを求めていて、各地に養成施設を持つことが望ましいとしているが。現時点では欧米レベルの施設は4カ所しかないらしい。政府は補助金を出して技能養成所を増やそうとしているが、その増強は難しいようだ。設備だけができても維持管理ができなければ、再エネ量の増強を望むのは無理かも知れない。

 

各国の風力発電導入量

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form