効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

青森県横浜町で32.2MWの風力発電所

よこはま風力発電茨城県日立市)は、2月1日、青森県上北郡において、発電容量32.2MWの「横浜町雲雀平(ひばりたいら)風力発電所」を建設し、商用運転を開始したというニュースを貰った。これは最初から蓄電池が併設されているようだ。蓄電池のコストが下がったのと、東北電力管内の送電系統に空き容量が少ないために、出力の平準化を風力発電事業者側でするという条件で系統連系が認められたのだろう。発電設備は、風力発電システム(2.3MW)が14基設置された。この発電事業は、地域活性化が1つの目標となっているという。同町にとっては、収益として、売電収入のほか、出資率(24%)相当の配当も地域貢献策の財源として確保する計画で、発電事業の特別目的会社の設立に参画している。同事業による税収は、20年間で12億円程度を見込んでいるようだ。同町は、昭和30年代に日本一のナタネ産地であり、また、ジャガイモの生産においては菓子メーカーとの契約実績も持つ。しかし、現在は住民の高齢化が進み、耕作放棄地が増加している。それでもなお、優良農地を保持し農作物の振興を維持しつつ、こうした耕作放棄地の活用を図り、町の収益を確保するため、同事業に取り組んでいるということだ。14基が設置できるだけの広さがあるのだが、風力発電の場合、立ち上がってしまうと、その土地を耕作地として維持できる。風力発電の付いた田畑というのも1つの魅力にならないだろうか。若い人達が地球温暖化防止に貢献できるという価値も評価して、この区域で農業を始めることも期待したいものだ。