効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

テスラの危機

電気自動車の開発先駆者であるテスラモーターが、動力源に使う蓄電池の量産と、新しいモデル車の量産がうまく行かず、予約した顧客の期待を大きく損なっているが、それに加えて、主力車種「モデルS」のリコール(回収・無償修理)を始めるという厄介なことが起きている。2016年4月以前に製造した12万3000台が対象となり、累計販売の4割強に相当するということだ。。リコール対象のモデルSは、寒冷地で使われる路面凍結防止剤の影響でパワーステアリングのモーターを固定しているボルトが腐食する恐れが判明したのだ。腐食が進んだ場合でもハンドル操作そのものは可能だが、低速で走行する際に操作により強い力が必要になるケースがあるという。リコールでブランドのさらなる毀損につながる可能性がある。ブランドをさらに毀損することも起きた。米西部カリフォルニア州 で半自動運転走行中のものが事故を起こし、ドライバーが死亡したという事件だ。テスラ車だけでなく、ウーバーも同様の事故を起こしており、自動運転技術の安全性に対する懸念が一段と高まりそうだ。テスラモーターは量産がうまく行かないために大きな赤字を出しているが、経営状況はさらに悪化するだろう。ベンチャーの旗手として賞賛されてきたイーロン・マスクがこれにどう対応するかを世界が見守っていると思う。