ドイツで3編成の蓄電池駆動の列車が2025年末に走り始めることになったと報じられている。ジーメンス車両が製造するが、現在無電化区間75kmを含む全長115kmで、無電化区間に列車への給電用電線を設置する必要はない。列車搭載の蓄電池は、従来の電化区間を走行中に充電される。フル充電した蓄電池を搭載した2両編成の列車は、80kmを走行することができる。現在無電化の路線も一度の充電で走行できるということだ。
ドイツでは再エネ由来の電力比率が高いから、充電に消費される電力のグリーン比率は高くなる。ただ、このプロジェクトに使われる蓄電池の重量がどれほどになるかは報じられていないが、既に電化されている路線を走る列車と対比した場合、蓄電池の重量だけ列車の重さが増えることになるため、エネルギー効率はかなり落ちるのではないだろうか。それを計算に入れると、再エネ電力の比率が低い国で蓄電池列車を走らせるには、無電化路線を電化するコストとの対比をよく計算しなければ、発電所から排出される炭酸ガスの量が増え、走行距離あたりの炭酸ガス排出量も増える可能性がある。蓄電池を製造する時に消費される電力もその計算に入れる必要もある。
また、既に電化されている路線を走る既存の電車よりも蓄電池の重量がかなり車両重量を増やす方向に影響するはずだから、路線の補強も必要になり、短期的に見たコストアップは避けられないだろう。ドイツでは既に水素燃料電池駆動の列車が走行しているが、それとの比較がなされていれば知りたいものだ。
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