今日、エネルギー関連研究組織であるロッキーマウンテン研究所のレポートが届いたが、そのタイトルはカーボン・アカウンティング。まだ全部を読み切れていないが、この所感じていたことを代弁してくれているようなものだった。要するに、カーボン排出に関わる事業計画の結果がどのようになっているかを社会が知るために必要な、統一規格のカーボン決算書ができなければならない、ということだ。
最近、多くの企業が、このようなプロジェクトでカーボン排出量をこれだけ減らしたというような内容の発表をしている。だが、現場で排出量が減ったとしても、そのために使った資材なり原料の製造段階でどれだけカーボンを排出しているかは分からない。これが分かって初めて、同じ視点で比較できるような指標が出るのだが、いわば、良いとこ取りのプロジェクト発表合戦がされていると指摘したレポートのように思える。
世界的に同じ計算システムを使って、企業ごとのカーボン排出量を、取引毎に精算して累積させて示せるようなものを作る必要があることは確かだ。だが、それには地球全体で見た企業ごとのカーボン排出量を連結させて、どのような形で示すことができるだろうか。経理的な決算書には、お金の動きを把握するシステムが明確になっているから、企業の収益性が分かるのだが、これには、その企業の取引先との関係も金額を指標にして明確に示されているから可能になっている。
カーボンの排出、吸収、処理を統一した指標で示せるような計算システムを構築することはできるだろうか。かなり難しい事かも知れないが、その組み上げを世界的視点でしなければ、環境改善に貢献しているという企業情報ばかりが横行することになる。世界規模のカーボン決算書を構築する組織を設定することが求められているのだと思う。
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