効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■長径間向け架空送電線の導電率向上

何度も言うように、日本は幾つかの島で成り立っている。島単位で送配電を行うことも出来ない話ではないが、発電所を建設できる場所にも制約があるために、島単位の電力事業には無駄が生まれやすい。それを解消する為もあって、各島の間が高圧送電線で結ばれていて、各地域での電力需要の変動差を修正できるようになっている。また、東西で交流電力の周波数が異なるために、電力系統は二分されている。その間を結ぶのは高圧直流となっていて、そこへ両周波数の電力を集約して周波数変換をして相互融通ができるようになっている。

特にいま問題となっているのが、九州と本島、北海道と本島を結ぶ高圧送電線の容量が限界に来ているために、今後増大する変動性再生可能エネルギーである太陽光発電風力発電の増加に対応して、素早い列島間の電気の移動が容易になるように送電系統の増強を行わなくてはならない。その系統の距離は長いために、電流が流れるときに、電線の抵抗・静電容量による送電損失が起きる。

この長距離送電線の送電損失を数パーセント上げるだけで、日本全体の電力損失を大きく引き下げることができる。この改善を実現したのが住友電工

報道によると、住友電気工業は、海峡横断部など千メートルを超える長径間向けの架空送電線で、従来品から導電率を3%向上させた製品を開発した。58%の導電率を達成しており、送電容量は3~5%改善する。この電線を通過する電力量が多いから、この効率化は日本全体の発電所から排出される炭酸ガスの削減に結びつく。さらなる効率向上も期待できる。地味な商品開発だが、世界に貢献できる製品になってほしい。

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