効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ペロブスカイト太陽電池

JR西日本が2025年の開業を目指す「うめきた(大阪)地下駅」に、積水化学工業がフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置する。一般共用施設への設置計画としては世界初の事例になるという。広く使われている太陽光発電素子は、シリコン系のものが多いが、柔軟性のないパネルで構成されている。取り付ける建物の外観にも影響を与えるのが課題となっている。ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト型の結晶構造をもつ半導体を利用した太陽電池のこと。

フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた次世代太陽電池。軽量かつ柔軟という特徴を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは車体などの曲面といった、さまざまな場所に設置できる。また、塗布などによる連続生産が可能であること、レアメタルを必要としないなどのメリットがあり、次世代の太陽電池として今後の普及が期待されている。

積水化学工業ではこのフィルム型ペロブスカイト太陽電池について、独自技術によって、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築し、屋外耐久性10年相当を確認したという。現在、シリコン系のものの変換効率(16%)に近い15.0%の太陽電池の製造に成功しており、今後、実用化に向けて1m幅の製造プロセスの確立、耐久性や効率のさらなる向上を目指している。今回このフィルム型ペロブスカイト太陽電池を、2025年のうめきた(大阪)地下駅の全面開業に合せて駅広場に設置する。これはJR西日本が推進する「環境にやさしいecoステーション」の取り組みの一環となる。

これが稼働して容易な設置性や発電効率が実証されれば、新築の建物に採用されるケースが増えるに違いない。透明なものを壁面に貼り付ければ、建物のデザインも影響を受けにくい。太陽電池のイメージを変えるものとなる可能性が高い。

 

 

 

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