効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■電気自動車(EV)の充電設備

EVの充電時間は年々短くなってはいるものの、ガソリンを充填するほど早くなってはいない。また、EVそのものの普及も日本では遅々たるものだ。通院している病院の充電設備(一つだけ)に車が入っているのを見たことがない。

その市場に海外資本が参入してきた。スイス重電大手ABBが日本でEVの急速充電器の販売に力を注いでいる。2022年に前年比2倍超の500基超、23年に1000基超の急速充電器を日本で設置する計画だと報じられている。充電時間の短縮はEVの競争力を左右する要素の一つ。欧米で先行する充電器の高出力化の潮流が日本に到来するとみて、得意の高出力急速充電器で攻勢をかける。ABBが日本で投入するのが「テラ」シリーズの急速充電器。出力の違いなどにより大きく3種類あり、これから日本で設置するものの多くは90キロワットで同時に2台充電できる機種となる。出力を高めるほど、充電時間を短くできる。

現状の日本の急速充電器は、50キロワット以下にとどまるものが大半。だが日本でも100キロワット超の充電に対応したEVが登場し始めており、ABBは50キロワットを上回る高出力な急速充電器の需要が日本で高まるとみている。トヨタ自動車SUBARU(スバル)が22年に日本で発売した新型EVは150キロワット、日産自動車のEVは130キロワットの急速充電に対応する。ABBは最大350キロワットの高出力充電器も手掛けており、これまでアイオニティなど欧米の充電インフラ事業者に3000~4000基の350キロワット対応機を納入してきた。日系自動車メーカーが開発するEVも欧米で販売するものは高出力化への対応が必要になりそうで、日本でも150キロワットを上回る急速充電器を設置し始める可能性がある。

日本では高電圧800Vの充電器の設置を妨げる法制度がある。電力設備の取り扱いなどを定めた法律で、一般人が扱うEV用充電器については電圧を450ボルト以下にすることを求めているらしい。だが、高電圧の充電設備で、どの位の充電時間がかかるのだろうか。従来のガソリン給油時間より数分長い程度ならEVユーザーも気軽に立ち寄るだろうが、そのような設備がない日本では、駐車中にフル充電して、それがなくならない程度の距離しか走らないのが現状ではないだろうか。2021年7月の段階で、急速充電設備がおよそ7,600カ所、普通充電設備がおよそ13,000カ所になっている。これで安心してEVユーザーが長距離旅行をしようとは思はないだろう。

 

 

 

 

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