効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■竹はバイオマス燃料になりにくい

竹は繁殖力が旺盛で、短時間で成熟する。刈り取らないとどんどん周囲に根を伸ばして手に負えなくなるくらいだから、竹林をバイオマス燃料にできるのではと思っていたが、それが間違いに近い思い込みだったことを報道記事で知った。

竹には成長が速い特性がある。スギやヒノキならば木材として使えるまで成長するには、日差しが強い九州でも一般に40~50年が必要とされる。これに対して竹は3~5年で竹材として使うのに最良の時期を迎えるといわれており、10倍以上も成長が速い。だが、利用拡大に向けたボトルネックとなっているのは、竹に含まれるカリウムや塩素だそうだ。燃焼時に発生する塩素は炉内の配管などを腐食してしまう。カリウムは炉の中に堆積物を作る原因になる。多用すれば工場への電気の安定供給が途絶え、操業に支障が出るリスクも否定できない。

これを克服して石炭混焼の燃料にしようとする試みがなされている。中堅化学メーカーのトクヤマは2023年の年初をめどに、過去最大量の竹をバイオマス発電の燃料に利用するとのこと。一方で燃焼時には炉を傷めるガスが発生するなど、技術的な課題も多いのを克服しようとしている。同社は23年1月にも、石炭に竹チップ200トンを混ぜて燃料として燃やす方針だと報じられているが、1度の投入量では日本で最大とみられる。石炭火力発電設備は4基あり、石炭とバイオマス原料を一緒に細かく粉砕して燃やせる「循環流動層ボイラー」に投入する。発電能力は7万8000キロワットで、2~3日かけて徐々に混ぜて燃やしていく。混焼比率は重量比にして10%程度となる見通し。同じ重量ならば石炭の方が熱量は約3倍となるから、燃料としての効率が問題となる。

だが、バイオマス燃料であることは確かなので、何らかの支援策があれば、バイオマス燃料としての利用は拡大するだろうが、そのためには竹から発生する塩素ガスなどの処理ができるボイラーの開発が必要となる。トクヤマはこれに注力するようだ。

 

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