効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■水素ボンベ

トヨタ自動車は2日、水素をためて持ち運ぶことのできる携帯容器の試作品を開発したと発表した。カートリッジ式で交換しやすく、燃料電池車(FCV)やドローンなどの動力源に使うことを想定する。このような容器が市場に出るのにはもう少し時間がかかると思っていたが、意外に早かった。燃料電池自動車の水素充填設備の普及が思うように進まないので、容器の交換方式にも対応出来る燃料電池自動車を市場に出すのだろう。

家庭用の規模の水素ボンベの利用については政府の検証プロジェクトがある。水素燃料電池を設置し、LPGボンベと同じような流通を想定している。燃料電池を普及させるには、水素の供給方式で普及しやすいものを考案しなければならないが、都市ガス導管に注入して末端で水素だけを取り出すのは、技術的には可能だが、コストと安全性を考えると実現は難しい。やはりボンベ方式になるだろう。このボンベはLPG向けと違って、分子が小さい水素の漏洩を起こさず、高い腐食性を持つ水素に対応した容器でなければならない。トヨタの場合、素材として使うのは樹脂や炭素繊維だから、腐食の心配は少ないが、水素を使う機器との接続方式を漏洩の極力少ないものにしないと、一般家庭やビル、工場に普及させるのに危険が伴う。そこはトヨタも自社のFCV(燃料電池自動車)への水素供給で十分な技術開発をしているだろうが、使用対象が増えると思わぬ使い方をされることもあるから、それへの対応を柔軟、迅速に行う体制を構築しておく必要があるだろう。

トヨタ自動車のものは、全長が40センチメートルの円筒状。重さは5キログラムを目標にしている。自動車用にしては意外に小さいという感じがするが、この場合この容器の耐圧力はどの程度のものとなるだろうか。かなりの高圧になるだろうが、それが市場性を持つようになると、LPGのように多方面で使われるようになるだろう。トヨタ自動車の先進性を感じさせるものだと感じる。

 

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