効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■エタノールを混入したガソリン

気候変動対応として、石油製品であるガソリンに、植物由来のエタノールを15%混入することによって、ガソリンエンジン車からの炭酸ガス排出を抑制できるとされている。ワシントン・ポストの社説が論じているが、バイデン政権はこの混入を促進する施策を実施しようとしている。ところがこれに対し、専門家から、ガソリンへのエタノール混入によって、逆に地球全体での炭酸ガス排出量は増えることになるという指摘を受けている。

さらに、エタノールを15%混入したガソリン(E15)は、夏の暑いときにはスモグの原因となるようで、米国南部では夏に使用することは出来ない。また、このE15を扱っているガソリンスタンドの数が極端に少ないために、E15の使用量を増やすことも難しいようだ。

さらに、以前ここでも書いたことがあるが、エタノールの原料であるトーモロコシの実の生産を拡充するには栽培地を拡充する必要があり、森林がその分だけ減らざるを得なくなる。そうすると、森林の炭酸ガス吸収量の方がトウモロコシよりはるかに大きいし、エタノールが消費されれば炭酸ガスは出る。トウモロコシ栽培で吸収した炭酸ガスが放出されることになるために、温室効果ガスの排出量は増えることになるという理屈だ。

日本でもE15は使われているから、バイデン政権がこの消費を促進すれば、日本でも増産される可能性はある。生産と消費のループ全体でどのような効果が出るかを考える必要がある事例の見本のようなものだ。

社説を読む過程で、自分の英語力の低さを思い知らされた。英語のCornはトウモロコシだと思っていたのだが、何となく違う意味もあるような気がして調べたら、米国ではトウモロコシの意味だが、英国では穀物一般、イングランドでは小麦の意味だということが分かった。言葉には地域性があることを思い知らされた次第。

 

 

 

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