米国の海面が過去100年に見られた以上の速度で上昇していると報じられている。2050年迄に3フィート海面が上昇すれば、マイアミやニューヨークを含めた海岸が水没する可能性があるようだ。今後30年での海面上昇が予測されており、各地で水没の危機に瀕する海岸地域が出現するということらしい。最近出された報告書は、上昇の度合が地域によって異なるために、その被害の予測は簡単ではなさそうだ。
この海面上昇は世界各地で起きており、その上昇速度に対応した対策を講じるのは極めて難しいとされている。これが必要とする堤防のかさ上げや橋を高くするには、膨大なコストがかかる。ニューヨーク市では、2000年頃から高潮が倍増し、年に10～15回も高潮の被害が起きているとのレポートもあるらしい。気候変動の影響だとされるが、どのような関係で潮位が上昇するかのメカニズムはよく分かっていない。
同じことが日本でも起きている可能性は高いだろう。これによって漁業だけでなく、砂浜を観光資源にしている地域も大きな損害を受けることになる。日本ではまだ具体的な数字は示されていないが、海に囲まれた小国としては、対応策を早く出さないと、その影響が及ぼす直接間接の損失は膨大なものとなる可能性がある。日本はこのような研究がされていないのだろうか。
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