効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■KDDI、基地局電力5割減へ

データセンターの電力消費を抑制するために、センター内の電力を全部直流化したことはよく知られている。それとは若干異なることかも知れないが、KDDIが携帯電話の基地局設備で消費電力の削減に注力している。フィンランドノキアと組み、基地局の消費電力を最大5割削減する実証実験をこのほど始めたと報じられている。

データセンターでは三菱重工業などと冷却効率を上げる実験を開始。世界的な脱炭素の流れを受けて、国内通信大手も設備の省電力化に本格的に取り組み始めた。冷却効率を高め7割超削減見込むというからその脱炭素効果は大きい。

KDDI基地局に、トラフィック(通信量)に応じて電波を制御するノキア人工知能(AI)技術を導入する。トラフィックは季節や時間帯、地域によって変動する。ノキアのAI技術はトラフィックの少ない地域では一時的に電波を停波するなど、需給によって電波を制御する仕組み。同技術は基地局の開発メーカーや通信方式にかかわらず導入できる。

さらに、基地局設備を冷やすノキアの液体冷却技術も導入する。従来の空調機器による冷却では一度空気を冷やし、基地局設備を冷却していた。液体冷却では、特殊な液体を設備に接するかたちで循環させるため、冷却効率が高い。基地局の冷却で使う電力使用量を従来より7割超減らせると見込む。データセンターの省電力化も進め、液体を入れた小型の箱に直接サーバーを浸すNECネッツエスアイの液浸冷却技術を使う。三菱重工が冷却装置とデータセンターの組み立てを担い、22年度の実用化を目指す。

システムの入った缶体じたいを液体に入れて熱を吸収するのは今後も他の分野でも行われるかも知れない。ただ、その高温化した液体の熱をいずれは大気中か流水中に放散しなければならず、その熱交換の回数が増えることが全体の管理を難しくするかも知れない。だが、液体を媒体にした熱交換システムの利用が今後急増する方向に向かうのは確かだろう。

 

 

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