米国の風力発電と太陽光発電の設置容量が急速に伸びているというのは知っていたが、その発電量の推移については自分で調べていなかった。それを教えてくれたのは自然エネルギー財団が出したレポートだ。「2020年初の快挙：米国の電力供給、自然エネルギーが石炭と原子力を上回る」というタイトルでの記事だが、2020年度は自然エネルギーの発電電力量が初めて石炭を上回ったばかりか、原子力も石炭を初めて上回り、その原子力を自然エネルギーが抜くという快挙を達成した年となったという。原子力発電の発電量は、稼働している設備が少ないものの、安定して推移している。
それに対し、自然エネルギーの総発電量は、2010年から見て2倍になっているに過ぎないが、その増加分の大半（92％）は風力と太陽光による発電からのものになっている。水力発電は安定した横這いだが、その発電量を風力発電からのものが初めて上回った。そして風力と太陽光両者の発電量増加により、2020年の自然エネルギーによる発電電力量は初めて原子力と石炭を上回るに至っている。化石燃料による発電との関係がこれからどのようになるかも注視しなければならないだろう。
国土構造の違いはあるが、日本でもやっと洋上風力発電に力を入れようとしているが、当面は太陽光依存だろう。
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