効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ワタミの宅食、業界初「容器回収リサイクルシステム」

ワタミは、食事宅配サービスを行う「ワタミの宅食」で、自社の弁当容器を回収し、新たな容器としてリサイクルする取り組みを全国で本格的にスタートした、という報道記事を読んで、プラスチック容器をそのままリサイクルするのだと思った。今後は1日あたりで約24万食分、約7.2トンの容器をリサイクルする計画。自社商品の容器を回収し、新たな容器の原料として循環利用することで、プラスチックごみ削減につなげるとともに、SDGsの達成への貢献を目指すというのも誇大ではないと受け取った。

ワタミの宅食」は、弁当容器にバイオマス素材を取り入れるとともに、2019年5月に、高齢者食宅配を手掛ける企業としては初めて、自社商品のバイオマスプラスチック容器を回収し、再生利用するリサイクルシステムを構築したという。2020年末までに、中部・北陸・関西・中四国・九州地方に取り組みを拡大し、今回は東北・関東地方含めた全エリアで実施するという報道に、素晴らしい試みだと思ったのだが、その流れを説明する図をみてがっかり、というよりも、少なからず怒りを感じた。そこには、回収された容器が、コークス炉に投入されていることが示されていたからだ。コークス炉は石炭を燃料としていることから、炭酸ガスの排出量が最も多い設備に一つだ。それから出るガスを原料にしてプラスチックを作ったとしても、その裏で大量の温暖化ガスが排出されていることになる。

プラスチック容器の回収があるのは事実のようだが、そのリサイクルの過程でコークス炉を利用するというのが全く理解できない。これをもってSDGsの達成に貢献することが出来るとは思えない。ワタミはこのプロセスを、地球温暖化という視点で見た場合に、どのように説明するのだろうか。プラスチック容器のリサイクルは素晴らしいことだが、そのプロセスについて経営陣はどのような判断をしたのだろうか。あるいはこちらに誤解があるのだろうか。

 

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