効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■住宅・建物のゼロエミッション化

世界的、特に米国で、ソーラーと蓄電池を組み合わせて、住宅の電力消費をソーラーだけで賄おうとする動きが拡大している。特にハワイやカリフォルニア州で顕著になっている。同じことは日本でも遅ればせにはなるが、その方向に向かうと思う。建物がオール電化になっても、そこが発電所からの電力を消費すれば、発電の時に発生するCO2が排出増となる。しかし、ソーラーからの電力を全量自家消費できるようなシステムを設置すれば、住宅・建物のゼロエミッションは実現する。

今日の報道記事で出されているが、国内の温暖化ガス排出量の15%は家庭からだ。政府は新戦略で新築住宅の排出量を2030年にゼロとする目標を掲げたが、エネルギー収支が実質ゼロの「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」をどこまで普及できるかがカギを握る。その場合、住宅・建物の断熱性を極限まで高くすることが極めて有効な方策となる。まずエネルギーを使う絶対量が少なくなる構造にするのが最も望まれることだ。

東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAは、ガス火力発電所を新設する際、ガス燃料の3割以上を水素燃料に置き換えられる設備の導入を検討するとも報じられている。しかし、これの実現には基本的な技術開発も必要となるから、すぐには実現しない。一方、新築建物の断熱規格を飛躍的に上げるのが早道だが、建設コストが高くなるのは否めない。ZEHの初期費用は戸建ての場合、通常よりも200万~300万円ほどかさむという。建材・設備の開発を巡っては、ビルの壁面に設置できる次世代型太陽電池の実用化を急ぎ、導入を拡大する施策を政府が推進する必要もあるだろう。

建物面積当たりのエネルギー消費量の削減がもっとも必要なのだが、建物の断熱性については、建築コストだけに目が当たりがちだ。長期的には得をするということを具体的に実感させるようなものを工夫する必要があるだろう。

 

-------------

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form