一昨日に、少なからず心配していた軌道外れも起こさず、はやぶさ2は、採取した資料が入ったカプセルを無事地球の、しかも、予定した場所と遠くないところに今朝落下したようだ。それも、カプセルだけでなく、カプセルを高熱から守る遮蔽板まで発見されたというから、その制御技術は素晴らしいものだ。地表の気候条件に合わせた制御プログラムの修正も行われただろうが、このプロジェクトを推進した人達を称えたい。
報道によると、はやぶさ2のカプセルは直径約40センチ、高さ約20センチの中華鍋のような形をしている。中央部分に試料を収めるサンプルコンテナが入っている本体部分があり、上下を熱の進入を防ぐヒートシールドで覆っている。カプセルが秒速12キロという高速で大気圏に入ると、空気が押しつぶされて1万度を超える高温になるが、ヒートシールドの樹脂が溶けることなどによって温度を下げ、カプセル内部を最高で50度程度に抑える仕組みだった。
宇宙から帰ってきたカプセルは高度10キロ程度でパラシュートを開き、その際、ヒートシールドが分離されることになっていた。パラシュートが開いた段階で落下スピードは急激に落ちるから、大気の流れの影響をもろに受ける。安定した気候条件の中で落下させることができたのは僥倖とも言える。ヒートシールドの回収でどの程度の熱に耐えられたかなどが分かるため、今後の天体から試料を持ち帰る探査などに役立つと考えられるということだ。ヒートシールドの耐熱性能もかなりの予測が入った設計だったのだろう。
カプセルの中に気体が入っていれば、それは小惑星表面の気体だから、それを分析すれば、新しい発見もある可能性がある。カプセル内に十分な資料が入っているかどうかもまだ分からないのだが、有終の美を発揮してほしいものだ。
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