効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■昆虫の多様性を守るために投光照度を落とすドイツ

ドイツで、1年の内かなりの期間、暗くなってからの投光器の照度を落とそうとする法規制を作ろうとしている。それは、最近昆虫の数と種類が急速に減っている事への対応らしい。法案によると、環境省は昆虫を守るために、スポットライトの一部を違法とすることから、昆虫の生息環境保護の強化まで、多岐に亘っている。法案では、昆虫はエコシステムで重要な役割を担っているが、ドイツでは近年その多様性が急速に失われているとしている。これを今年10月までに保護法として成立させたいと政府は考えている。そこでは具体的に、照明と殺虫剤について、規制を強化しようとしている。

室外で昆虫を捕獲するための照明は禁止とされ、サーチライトと空に向けたスポットライトは、1年の内10ヶ月は、点灯禁止となる。また、これから新設される街灯や外部照明は、樹木や、昆虫を始めとする小動物への照射をできるだけ少なくなるように設置されなくてはならない。また、雑草除去剤や殺虫剤の使用も、国立公園内と水流からの距離5メートルから10メートルの範囲内では禁止され、果樹園や岩壁は、昆虫の生息場所として守らなければならない。これは、環境保護に関心の高い人達への対応として政府から昨年9月に出された昆虫保護アクションプランの一部となっている。この動きは農業分野にも向けられていて、殺虫剤の使用を減らす方向に向かっている。また、昆虫を殺す除草剤の使用禁止も、昆虫保護の一つに見なされている。今後、様々な昆虫保護策が打ち出されることになるだろうが、特に具体的な課題として上げられているのが蜜蜂の保護のようだ。

日本では自然環境に向けたこのような規制がどの程度行われているのだろうか。最近、種苗法、種子法が改定されるなど、どうも逆の方向に向かっている感じがする。無農薬農家が重視されるようになっているのも、それを示しているのではないか。自分の住む地域でどのような規制が自然環境や農業環境に向けてなされているのを知らないのも問題なのだろう。

 

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