効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■豊田自動織機、フォークリフト用水素の製造

豊田自動織機は、再生可能エネルギーである太陽光による電力のみで水素を製造し、燃料電池フォークリフトに供給する再エネ水素充填所「H2PLAZA」を高浜工場内に設置し、報道陣に公開したということだ。工場に設けた出力約190キロワットの太陽光パネルで発電した電力で、水を電気分解し水素を作る。1時間当たり10N立方メートル(ノルマルリューベ=標準状態での気体の体積)の水素が製造できる。FCフォークリフト1台を約3分で充填でき、1日に最大14台充填できる。

「H2PLAZA」は、水素の製造、圧縮、貯蔵、及び充填の各機能を備えた施設で、愛知県制定の「低炭素水素認証制度」に基づいた低炭素水素製造計画として、トヨタ自動車元町工場、中部国際空港でのプロジェクトに続く、3例目の認定を受けている。同社は、2020年までに、高浜工場にCO2ゼロのモデルラインを設置、稼働させることを目標に掲げており、この「H2PLAZA」を中心としたFCフォークリフトの運用も施策の一環だとしている。天候の影響で太陽光パネルの出力が低下したときに備え、東邦ガスが都市ガスから製造した水素も貯留するということだが、190キロワットのパネルではそんな心配もあるのかという感じもする。東邦ガスが水素を外販しているということも初めて知った。天然ガスから水素を作るのは、石油から作るよりも炭酸ガスの排出が少ないからだろうが、同じやるなら太陽光だけで稼働させるような方策を講じてほしかった。